SSブログ

Shine A Light (映画) ~ 微妙な気分 [The Rolling Stones]

Shine a Light (Ws Dub Sub Ac3 Dol Sen) [DVD] [Import]

Shine a Light (Ws Dub Sub Ac3 Dol Sen) [DVD] [Import]

  • 出版社/メーカー: Paramount
  • メディア: DVD
正式公開日の昨日、早速レイトショーで観ました。
一度目の鑑賞後の感想は、予想通り「微妙な気分」です。

Mick Jaggerのビジネスエグゼクティブぶりと、ナルシストぶりを見せ付けられます。

続きの先は、愛憎入り混じった、少し辛い内容になってます。

早速観てしまったものの、実は前日まであまり気分が高揚せず。
サントラ盤での予習も、当日。出張の移動中。
25年前のLet's Spend the Night Togetherの時とは大違い。
こちらの歳のせいか? 生を観てしまったせいか?

監督のグチから始まる妙な映画。
ホンとか演出かは定かではありませんが、
ビーコン・シアターでのライブ撮影開始直前までSet Listが渡されず、
映画の最初ではグチをコボシまくるスコセッシとスタッフ達。
何時もこんなモンよ、というようなメンバー。

一方で、超有名曲、有名曲、そこそこ知れてる曲、など分類された
リストを眺めるMick Jagger。なんか、会社に居るみたいな気にさせられた。

大部分を占めるビーコン・シアターでのライブ映像では、
元気でスリムな老人(失礼)たちと、Rock Showとしての充実ぶりに敬意。

Mick Jagger、60代半ばにしてよくもまあ、あんなに動き続けられるものだ。
Keithタイムのブレークでは酸素吸入や栄養注射でもしてるんじゃ?

Keith Richards、生き残ってまだ演奏できてる事が奇跡なんだろう。
70年代は毎年毎年、今年は死ぬだろうと言われながら。

Charlie Watts、相変わらずいいタイコを叩きます。
DrとBさえしっかりしてりゃ、バンドなんて何とかなる、ってのが良く分かります。

Ronnie Wood、ええ加減で、決めるところだけ決める兄貴のGを
律儀にサポートする新人クンの姿がいまでも垣間見え、微笑ましい(失礼)。

でもやっぱり「微妙な気分」なのです。

Mickさん、あれだけ動くのはスゴイけど、歌はノドを絞ってテクで何とかしてる。

Keithさん、好い加減の手抜きが魅力は分かるが、ちょっと手抜きすぎじゃ?
Tumblin' Diceのエンディングリフくらい、もっとちゃんと演ってよ、30年来、
ずっと宇宙で一番好きな曲なんだから。

クリントンのスピーチまで出して、セレブ集めたエンターテイメント・ショウ?

97年のOaklandなんて、スタンド席の客は、皆座りっぱなしで、
ハッパ回してただけだったぜ! センター・ステージ周りは良く分からないけど。

ロック・エンターテイメント・ショウとしての素晴らしさ、
それをあの歳で演るプロフェッショナリズムは大したものである。

しかし、ロックを強烈に感じた先日のThe Whoと比較せざるを得ない。
老成を拒み、テクに走ろうとしないRoger Daltrey。
ギターを破壊しなかったものの、右手をギターに叩き付けるように弾くPete Townshend。
サポート陣も最小限の人数。
キャメロン・クロウの言うとおり、「ロックを知りたきゃPeteに聞け」です。
MickでもKeithでもなく。。。。。

ロック幻想の残り香漂い、深入りしなかったもののパンクの空気をリアルタイムで吸った、
70年代中盤からStonesを中心にロックを聴き続けたモノとしては、
「微妙な気分」にならざるを得ないのでした。

でも、もう一回くらい、安いレイトショー、行っちゃいそうだな~。
悲しい性。
nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 6

カナ

こんばんわ!今日行ってきましたよ。

substituteさんのおっしゃることは概ね共感です。ミックはローリング・ストーンズという企業のCEOですからね。踊るCEO(笑)。演奏はやっぱ荒いですよねー。映画だとCDよりそれがよくわかっちゃいました。でもチャーリーがしっかりしてるので何とかなる、と。その荒さ込みでキースはやっぱり、カッコイイなと。ルックス的にもますます人間離れしてきて、海賊の亡霊なのか、もののけなのか、何なのかもうよくわからんけど、ギターもたずに「you got the silver」歌う姿にはシビレました。この怪物爺さんがこの先どうなって行くのか見届けたい!あー自分はやっぱりストーンズファンというよりキースファンなんだということを再認識しました。

あと映画館では踊れないのが辛いです。いくらストーンズとはいえ、意識が途中で2度ほど遠くなりました。あの場にいれば狂気乱舞して「ストーンズ最高!」となるのでしょうけど、映画なので冷静に客観的に観てしまうのでしょうね。



by カナ (2008-12-07 03:26) 

substitute

カナさん、おはようございます。
早速のコメント、ありがとうございます。

書いたあと、「ヤバイ、多くのStonesファンに刺されるかな」と(汗)。。。
でも、金曜のレイトショー、しかも日帰り新幹線出張の後に、寝ないで最後まで見た事、立って踊って歌って観たい、と思った事も事実なのです。
本文に書いたとおり、愛憎入り乱れ。I've been loving Stones too long to stop now. なのです。

カナさんの仰るとおり、Charlieの存在の重さを再認識しました。中盤で、「ふう、疲れた」というCharlieの表情を捉えた一瞬がありました。これが相当印象に残ってます。
by substitute (2008-12-07 08:45) 

DEBDYLAN

おはようございます。

この映画観たいんですよねぇ、やっぱ。
老いたSTONE、
セレブなSTONES。
賛否両論あるんでしょうが、やっぱ好きなモンは好きなんで^^。

僕はキース・ファンなんで、
「YOU GOT THE SILVER」楽しみにしときます^^。

でも静岡じゃ上映しないんですよ~(涙)

DVDのリリース待ちになりそうです。
自宅でDVDなら大騒ぎしながら観れそうですが^^。

by DEBDYLAN (2008-12-07 09:18) 

substitute

DEBさん、おはようございます。
刺すどころか、Nice、ありがとうございます。
愛憎抜きのスッカラカンで見れば、相当楽しめるライブドキュメンタリーです。映画館、大音響で観ることができるのは良いのですが、どうしても騒げないのと、車で行ったので、酒を飲めなかったのが難点でした。

サントラ盤と違い、Keithがアップになれば彼のギターの音が大きくなり、指の動きと合わせて楽しめ、Ronnieがアップになれば、これまた同様。
映画ならではの嬉しい演出もありますよ。
by substitute (2008-12-07 09:45) 

ezee

微妙ですか~
なかなか忙しくて見れてませんが、早いこと私も行ってきます!
「元気な老人ショー」で、ヘロヘロ気味の体力を回復すべく力をもらいにいきますわ~
by ezee (2008-12-21 01:03) 

substitute

ezeeさん、こんばんは。
コメント、どうもありがとうございます。
文中にも書きましたが、愛憎入り乱れです。
サントラと同時期にNastyを買った事、
Stonesやロックに、反体制・反権威の匂いがぷんぷん残っていた頃に洗礼を受けた事、
直前にThe Whoのとてもロックなライブを観た事、
等など、色んな要因というか、最初から少し斜に構えてしまっていた事を、申し上げておくべきでしょう。
僕みたいにヒネくれて観にいかなければ、絶対楽しめますよ!

by substitute (2008-12-21 22:34) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。