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お姐さんアーチスト その3 #3 ~ Wrecking Ball /Emmylou Harris  [Emmylou Harris]

Wrecking Ball

Wrecking Ball

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Rhino/Elektra
  • 発売日: 2008/04/14
  • メディア: CD
前回書いた、Roses in the Snowとは音的に対極のアルバム。
曲のFormatにCountryのTasteは殆どありません。
しかしながら、僕がこれまでに聴いた彼女のアルバムの中では、
3本の指には確実に入ります。

'95年リリース。
Daniel LanoisによるProduce。
その独特の空間的な音の中で、非常に魅力的なVo.を聴く事ができます。

名盤でっせ!

1. Where Will I Be
2. Goodbye
3. All My Tears (Be Washed Away)
4. Wrecking Ball
5. Going Back to Harlan
6. Deeper Well
7. Every Grain of Sand
8. Sweet Old World
9. May This Be Love
10. Orphan Girl
11. Blackhawk
12. Waltz Across Texas Tonight

タイトル曲の4.は、Neil Young作、
7.はDylan、
9.に至っては、ジミヘン。

他の曲は、Trad.やら古い曲はなく、このアルバムのために書き下ろされたか、
リリースされた'95年に近い年代の曲ばかり。

後半の8.、10.、11.、12.あたり、
Country Formatで演っても凄く良さそうな曲ながら、
Harris + Lanois以外ではできないだろう、
と思わせる見事な仕上がり具合です。

実は、Daniel LanoisがProduceしたアルバムは、
他にそれほど聴いていません。
ロビ・ロバのソロ、U2くらいのモノです。

どちらも、Daniel Lanoisの作る音の空間は独特だな~、
とは思いましたが、正直入り込めませんでした。

ロビ・ロバの1stソロ、'80年代モノにしては珍しく、
今聴いても古さを感じないところは流石ですが、
いまだに理解できないというか、正直好きになれない。
音自体の空間的広がりは確かに感じるのですが、スキが無くて、
聴いている感覚としては、緊張を強いられ、逆に締め付けられる。
The Bandのユルさと緊張感の入り混じった音をどうしても
期待してしまうせいかしら。

U2は、テンションが高すぎて元々生理的にあまり受け付けない。
逆にDaniel Lanoisが係わった盤の方が聴きやすいくらい。

他方、このHarris + Lanoisの作品は、
空間の中を漂う感覚、
あるいは、広い美術館の一室の中で、ただ1枚掛けられた絵を
1人で放心しながら見ているような、印象を持たせてくれます。
要するに、僕にはいい意味でのユルさを感じるのです。

さて、本アルバムの後、20世紀の終わりから21世紀に入っての、
Emmylou Harrisの音は、まだ聴いてません。
これからの大きな楽しみのひとつです。

ところで、Stevie Nicks + Daniel Lanoisの盤のなんて、
ないでしょうか? あったら屹度、いいだろうな・・・

Where Will I Be


All My Tears


Wrecking Ball


Deeper Well


Blackhawk


Waltz Across Texas Tonight

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コメント 8

リュウ

おおっ、こんな盤があったのですか!
知りませんでしたよ~汗
しかし、Daniel Lanoisと姐さんの組み合わせは意外でした・・。
というより、音の想像が出来ません・・・。
Daniel Lanoisは意外にBlues録らしたら面白いかな、なんて漠然と思っていたのですが、姐さんでしたか・・・。

>ところで、Stevie Nicks + Daniel Lanois

これも、面白そうっすね!


by リュウ (2009-04-14 12:17) 

substitute

リュウさん、こんばんは。
毎度コメント、ありがとうございます。
これ、本当にいいですよ。
時間がありましたら、貼ったYouTubeで音、聴いてみてください。

by substitute (2009-04-14 21:44) 

walrus

こんばんは。
カントリーに疎い僕は、substituteさんの記事で初めて
Emmylou Harrisを知りました。
こんなにカントリーに触れたも初めてです。
そんな僕にも、このアルバムは入りやすそうですね!

by walrus (2009-04-18 23:40) 

substitute

walrusさん、こんばんは。
コメント&Nice、ありがとうございます。

多分これは、Rock屋サンがEmmylou Harrisに入るには、良いと思います。でも、Countryアルバムというよりは、ラノワの音に乗せた、最良の南部白人女性Vo.アルバムとして期待した方が良いと思います。

後、Dylanの「欲望」。全編Emmylou Harrisとのデュエットです。
by substitute (2009-04-19 22:37) 

walrus

> 後、Dylanの「欲望」。全編Emmylou Harrisとのデュエットです。

そうなんですか、知りませんでした。
「欲望」はまだ聴いてなかったので、さっそく聴いてみます!
by walrus (2009-04-26 17:06) 

substitute

walrusさん、こんばんは。
コメント、ありがとうございます。
「欲望」、是非聴いてみてください。
弊ブログでも、過去に記事を書いた記憶があります。
by substitute (2009-04-26 21:10) 

col

はじめまして

私はエミルーのアルバムではコレが一番スキです

カントリー音楽の可能性がグッと広がったような気がしました

ラノワはソロもオススメですよ
by col (2009-05-09 10:18) 

substitute

colさん、こちらこそ、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。

エミルー姐さん、全てのアルバムを持ってませんが、コレとRoses in the Snowを、最も良く聴きます。
最近入手した、マーク・ノップラーとのコラボ・ライブも秀逸でした。

ラノワのソロ、Wish Listに入れます。

by substitute (2009-05-09 23:31) 

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