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Who's Next ~ The Who [The Who]

Who's Next

Who's Next

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: MCA
  • 発売日: 2003/03/25
  • メディア: CD
来日公演まで、あと2週間ほど。
その間、できるだけ自分自身を盛り上げておくために、
The Whoのアルバムを聴いて、感想文を書こうとしてます。

が、僕の投稿ペースだと、どう考えてもKeith Moon時代の
全オリジナルアルバムについてすら書ききれるとは思えないので、
間引きし始めます(情けない)。

と言うわけで、何と"Tommy"と"Live at Leeds"を飛ばして、
今回は"Who's Next"。

LPは買ってなかったですが、
確か、オリジナル9曲のCD、最初の拡大版、で、Delux Editionと、
3回買った記憶があります。
コレクター志向が薄いのと、金とスペースの問題で、
手元に残っているのは、Delux Editionだけ。


The Whoは、作られたMods Bandから始まり、
時代と共に変化していったと思っています。

Mods Bandとして人気を確立した後、
Rock Opera "Tommy"を作り、
圧倒的なPerformanceのLiveを繰り広げ、
"Live at Leeds"に記録。

そして70年代に入って、この"Who's Next"から、
Hard Rockを展開。
当時の最新テクノロジーであるシンセを効果的に導入。
アメリカ(=非Modsの国)含む全世界的には、The Who最高の
スタジオ盤と評価される事は周知の通り。

僕は、Hard Rockはあまり聴きません。
中坊の頃にはそれなりに聴いた時期がありましたが、
Stonesを聴いた後、僕の嗜好からは淘汰されてしまいました。

そんな中、70年代のThe Whoは例外。大好きで良く聴きます。

知性あふれる頭と、暴力的な下半身の同居を感じる所、
インプロ/テクのひけらかしに走らず、曲のメロディと構成が秀逸な事、
セオリー外した唯一無二のリズム隊、
センスあふれるリズムG、
あとマイクの振り回し(ちょっとホメ方が弱い)、
この辺りが、Hard Rock時代のThe Whoの魅力です。

Zepも聴きますが、The Whoと比べると聴く頻度が圧倒的に違います。

もしかすると70年代のThe WhoもHard Rockとカテゴリーするより、
本人達が言うように、"Maximum R&B"と呼ぶべきなのかしら。

さて、名盤の誉れ高い"Who's Next"ですが、
挫折の果てにリリースされたアルバムです。
"Tommy"を越えるコンセプトの"Life House"プロジェクトの残滓。

近未来、全体主義がはびこり、人々は徹底した管理下に。
公害の原因となる移動手段を禁じられ、人々は「スーツ」と呼ばれる装置を支給され、
「グリッド」と呼ばれるネットワークに繋がれ、政府から全ての「経験」を与えられた
屋内だけで暮らす。
これを打ち破る「ノート」を発見し、バンドが演奏してこういった仮想的な管理社会を打ち破る。
これを、映画にしよう、というのが"Life House"プロジェクト。
(レココレ、2003年6月号記事を参考に要約)

その後、Peteが"Life House"を一応完成させ、英国にてラジオ放送、
オンラインのみでの販売がされているようですが、残念ながら未聴/未入手です

"Who's Next"に戻ります。
挫折の残滓という裏事情はともかく、元々のオリジナルの9曲、名曲揃いです。
中でも、"Baba O'Riley"、"Love Ain't For Keeping"、"Behind Blue Eyes"、
そして"Won't Get Fooled Again"と、70年代のLiveでの定番となる曲満載。
他にも捨て曲無しの、非常にクオリティの高いアルバムです。

このDelux Editionでは、オリジナルの9曲に加え、
"Life House"用に書かれたものの、オリジナルから落とされた曲のスタジオ録音や、
Liveがたっぷり堪能できます。

Liveでは、オリジナル曲に加え、正にMaximum R&Bと呼ぶにふさわしいカバーの
"Baby Don't Do It"、"Road Runner"が入っていて、とても嬉しい内容です。

しかし、The Whoは、60年代だけでなく、70年代に入っても
オリジナル・アルバムだけだと、名曲が入手し切れない、
面倒くさいと言えば面倒くさいBandです。

60年代のアルバムからこぼれた曲は、コレで入手するのがお勧めです。

Baba O'Riley


Won't Get Fooled Again


Road Runner


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コメント 4

tapara

土曜日の夜中にWHOのスペシャルがあったので、ビデオにとって見ました。

>マイクの振り回し(ちょっとホメ方が弱い)、
ロジャー・ダルトレーが今もマイクをやっているのを見て、ほっこりしました。たぶん、お客さんがこれを望んでいるんでしょうね。
by tapara (2008-11-03 20:42) 

substitute

あちゃ~、見逃しました。
10年チョイ前ですが、オズの魔法使い(舞台)をアメリカのTVでやってて、ロジャー・ダルトリーが、ブリキの人形役で出てました。
マイク振り回してました。客の湧くこと沸くこと!
ちなみに、かかし役はジャクソン・ブラウンでした。
ドロシー役もロック系の女の子だったらしいのですが、忘れた。
by substitute (2008-11-03 23:16) 

DEBDYLAN

「WON'T GET FOOLED AGAIN」
この曲のイントロ。

奥田民生がPUFFYに書いた楽曲のイントロに
ほぼ完コピで使ってました^^。
彼がやってしまってもオマージュを感じパクリとは思えず、
にやにやしながら聴いてしまう僕ですが(笑)

手数の多いリズム隊に。
シンプル過ぎるけどフックの効いたギター。
かなり特異なバランスのトリオ演奏だと思いますが、
コレがTHE WHOの魅力でもあるんだしょうね。

マイクぶん回しと風車奏法のシンクロ。
しびれるわ~w


by DEBDYLAN (2008-11-15 08:14) 

substitute

DEBさん、
昨日のライブでも、これは相当盛り上がってました。
あのシンプルさの中に、暴力性と知性とメロディ的にも美しさを同居させるのはPeteのPeteたる所以だと思います。

しびれました~
by substitute (2008-11-15 08:20) 

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