SSブログ

Music from Big Pink ~ The Band [The Band]

Music From Big Pink (Remaster) (紙ジャケ)

Music From Big Pink (Remaster) (紙ジャケ)

  • アーティスト: ザ・バンド
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/04/21
  • メディア: CD
Dixie Chicken ~ Chicken Skin Musicと続けた、
ルーツ・ロックしりとりの、トリを飾るMusic from Big Pinkです。
(きっと気がついてもらえなかったと思うけど。。。最近記事に脈絡がなかったので少し反省して。。。
でも、3回でおしまいというのが情けない。Pinkの後が思いつかない)

さて、Music from Big Pink、
名盤中の名盤であることは今更言うに及ばずですし、大好きなアルバムです。
一方、とても奇妙な印象を持っています。

好きなんだけど、なんとも形容しがたい、不思議で暗い音の質感。
ディラン作になる不思議な絵、表ジャケにはバンド名も、アルバムタイトルもなし。
これでデビュー盤。

買ったのは二十歳過ぎ。Last Waltzもとうの昔に済ませ、The Bandは解散してしまった後。
ですから、The Bandも、このアルバムも既に評価が確立した後。
そういう頃に聴いて、これだけ不思議に感じるので、
出た68年当時はもっと不思議な捉えられ方をされたんでしょうね。

ピーター・バラカンさんは、
「どうとらえていいか分からないレコードだった。
サイケ時代に突然あらわれた、ある意味非常にまともな、古いアメリカを
思わせる曲調には安心感があるが、じっくり聴くほどに謎が深まる」
というように評していました。

確かに、ルーツ・ロックなんだけど、他にこんな音は無い。
やっぱり奇妙で、不思議で、実はドラッグ・ミュージックなのかな?

とても多くのミュージシャンに影響を与えたアルバムです。
クラプトンがこれにまいってしまい、本当にThe Bandに入りたかったみたいですね。
そのときのクラプトンの心境、以前、"Moondog Matinee"について書いた記事
最後の方で引用しました。よかったら読んでみてください。
英語ままで恐縮ですが。人生を変えたとまで言ってます。
確かディランの30周年ライブで、
ロビー・ロバートソンとリチャード・マニュエル抜きのThe Bandを
クラプトンが紹介していて、同様の事を言ってましたね。

名曲中の名曲、"The Weight"の歌詞に出てくる"Nazareth"は、
Martinの工場がある、ペンシルバニア州Nazarethの事だそうです。
良かったら、ここから、Rolling Stone誌の記事を読んでみてください。
500 Greatest Songs of All Timeの41位です。

"Long Black Veil"という曲もこのアルバムで知りました。
これが無ければ、The Chieftains + Mick Jaggerの"Long Black Veil"
聴く機会もなかったでしょう。

フェイバリットであるとともに、感謝する事の多いアルバムです。

The Weight。メガネのRobbie Robertson


Long Black Veil by The Band


オマケ
The Long Black Veil by The Chieftains + Mick Jagger。
歌詞をドラマにしてる。う~む。

nice!(2)  コメント(8)  トラックバック(1) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 8

walrus

こんにちは。
大好きなアルバムです!この当時メンバーの年齢は25歳くらいですよね。
この貫禄、というかジジくささは、なんなんでしょうか。
by walrus (2008-01-17 03:51) 

substitute

walrusさん、
Nice&コメント、ありがとうございます。
25歳くらいだと思います。でも、Big Pinkまでに8年くらいのキャリアありますからね。Last Waltzの中で、ロビー・ロバートソンが、「俺たちゃ、16年やってる。The Bandとして8年、その前に8年」なんてような事を言ってました。
またお越しください!
by substitute (2008-01-17 22:12) 

DEBDYLAN

これ、ボートラ入りの紙ジャケCD持ってるんですが、
やっぱり「I SHALL BE RELEASED」が終わるとCDを止めてしまいます(笑)

僕も記事にしてみようと考えたことあったんですが、
言葉が見つかりませんでした。
確かに不思議なアルバムですね。

でも愛聴盤なことは間違いなしです。
ホントに好きな音楽似ているみたいで嬉しくなります。
僕は最近あまり記事にしてませんが(苦笑)

そのうち書きますよ~(^o^)丿
by DEBDYLAN (2008-01-20 14:57) 

substitute

DEBさん、
毎度。コメント&Nice、サンキューです。
I Shall Be Released、変な"だららっ"てなパーカッション入ってんですが、あれは、スネアの裏のバネを指で弾いて出してる音だそうです。
ボートラ、殆どBasement Tapesとダブりますが、Last 2曲面白いですよ。
ラス前、かのKey to the HighwayをNew Orleans風というか、まったりゆるくやってて、The Bandらしくて結構好きです。
このボートラ入りがリイッシューされる少し前に、Rick Dankoが逝ったので、Rick Dankoがリードを取っている曲で〆。
by substitute (2008-01-20 19:37) 

リュウ

今晩は!
先日は遊びに来ていただいて、ありがとうございます!

このアルバムは本当に好きな1枚です。
かけると途中でやめること出来ません・・・。

そして、今日記事にして知ったのですが、このレヴォンとロビー・ロバートソンがバックを務めていたアルバムの紹介・・・。

この辺の人脈はどうなっているんでしょう。(笑)
by リュウ (2008-01-20 22:44) 

substitute

リュウさん、こんばんは。記事、楽しく読ませていただいてます。
ハズカシながら、John Hammondさんって、今まで縁がありませんでした。
リュウさんの記事にあった、画像早速観ました。エライもん観ちゃった、って感じです。またまたWish Listがなが~くなりそうです。
少しWeb Surfしてみました。
http://www1.linkclub.or.jp/~waits/musics/hammond.html
にJohn Hammondさんの記事がありました。
父親が業界人で、Dylanとの関係もあるようですね。その辺つながりでしょうかねぇ?
by substitute (2008-01-20 23:46) 

まり

ザ・バンドを記事にするのは難しいですね。このアルバムはいいですが『南十字星』のほうがポップですね。地味だけど深みにハマる音楽。一通りは聴いてますが まだまだわかっちゃないです。
by まり (2008-02-20 23:22) 

substitute

まりさん、こんばんわ。
Big Pinkは全体のトーンが暗いですからね。仰るとおり、南十字星の方が明るい印象ですね。
僕も分かってるのかどうか、はなはだ疑問ですが、The Bandはとにかく好きです!
by substitute (2008-02-22 00:17) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

Chicken Skin Music ~..Manassas ~ Stephen S.. ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。