Peace Bed アメリカ VS ジョン・レノン [The Beatles]
「Peace Bed アメリカ VS ジョン・レノン」観てきました。とても良かったです。案に反して、エモーショナルにならず、とても淡々と観ました。
中坊の訳の分からん頃に、ミュージック・ライフの立ち読みで見た、「レノン夫妻、アメリカ永住権獲得」という記事を思い出しました。音はそれなりに聴いてはいましたが、レノンの活動についてはさほど勉強してなかったので(汗)、そうか、こういう大変な事があったのか、と。正に、「アメリカ VS ジョン・レノン」というタイトル通りの中身です。流れる音は、オノ・ヨーコさんが出てるのが殆どなく、彼女の音にアレルギーを持つ人も心配ご無用です(インタビューは多いですが、非常に興味深い内容)。
クレジットによると、VH1(アメリカの音楽専門ケーブル・チャネル)が製作に絡んでいるようで、それらしいドキュメンタリーです。
観終わって、家に帰って思うこと2つ。オノ・ヨーコさんの意義とアメリカという国について。
ジャニス・ジョップリンが、「自由とは失う物が何も無い事」と唄ってたり、村上春樹が何かの小説の中で、「自由になるためには、全てを失っても構わない勇気を持つ事」というような事を書いていました。
良家の子女であるオノ・ヨーコさんは、ジョン・レノンに出会う前に、とても1933年生まれの良家の子女とは思えない事をやっていた訳でして、もしかすると彼女の最大の功績は、世界のアイドルだったレノンに自由になる勇気をもたらした事ではないかと。
レノンがそういう自由を得たと考えると、Beatles解散前夜~Love&Peace~Lost Weekend~House Husbandという激動が、腑に落ちるような気がします。
敵として描かれているのが、ニクソン政権時代のアメリカ。
税収増をネラって、くじ引きでグリーン・カード(永住権)を乱発していたと思えば、一人のロック・ミュージシャン相手に国を挙げてムキになったり。。。リアルタイムで体験してないので良く分かりませんが、当時のレノンは、それだけの影響力を持っていたのでしょうね。
一方逆説的ですが、改めてアメリカという国の良い面も感じました。色々と間違った事もするし、今もしていると思いますが、某国と違いアメリカという国が持つ自浄能力を再認識。
映画の最後の方で、「ジョンが本当にありたかったのは、ただのロックン・ローラー」というような場面がありました。本質ですね。
そういう意味で、Back Beatで描かれていたレノンは好きですね。個人的には映画としても、Back Beatの方が楽しめました。
なるほど、そういう映画なのか。ボクも観てみるよ。
彼女の歌がないっていう貴重な情報もありがとう、ちょっとアレルギー
体質なもので・・・
by 六絃小僧 (2007-12-13 23:18)
うん、是非観てよ。
by substitute (2007-12-14 22:12)
僕も観ました(笑)
ひょっとして趣味似てます?(爆)
やっぱりジョンはミュージシャン。
ココをキチンと表現してくれただけでもこの映画の価値はあるのでは。
”愛と平和の使者”としての偶像化(誰だよしてんの:笑)にはうんざりしてます。
僕はですねぇ・・・
泣いちゃいました(照)
涙腺壊れてるみたいなんです。
こっちにもトラックバックさせてください。
大した記事じゃありませんが・・・
by DEBDYLAN (2007-12-22 12:48)
Nice&コメント、サンクスです。
音の趣味、似てそうですよね~。
by substitute (2007-12-22 19:31)